vol.1 アデニウム墨田本所
vol.1 アデニウム墨田本所

Sさんご一家は、小さなお子さんのいる3人家族。生まれ育った「本所吾妻橋」界隈の賃貸マンションに暮らしながら、分譲マンションを中心にマイホームを探していたそうです。特に奥様がヨーロッパのアンティーク家具やインテリア装飾に造詣が深いということもあり、「自分自身でコーディネートを楽しめるようなインテリアイメージの描けるお部屋」を探していたとのこと。

「完成前のモデルルームをいくつか見学はしてみましたが、モデルルームが私たちの検討していた部屋のタイプと違っていたり、完成後のイメージもつきにくくて、なかなか理想的な物件に出会えませんでした」と奥様。そんな折、以前から興味のあった「アデニウム墨田本所」が完成しているのを見かけ、すぐに内覧することにしたそうです。

「完成したお部屋を実際に見ることで、イメージを膨らませやすかったです。部屋の隅に柱も無かったので、この空間なら私の思うままにレイアウトができるだろうと直感しました」と、内覧時を振り返る奥様。「間取りが理想的だったということもありますが、高い天井に、大きな窓も良かったです。バルコニーも広く、すぐに気に入りました」とご主人も語るように、PRC構造による柱型の出ない室内と高い天井には、お二人とも好感触を抱いたようです。

馴染みある街の多彩な魅力を、思いのままに味わえる歓び。

生まれ育った街であることから、近隣のエリアにも馴染みがあったというお二人。「アデニウム墨田本所」に入居する以前、週末のお出かけは東京スカイツリータウンや錦糸町方面が多かったそうですが、入居後は、より身近になった浅草へ出掛けることが多くなったとのこと。

「浅草にあるお気に入りのイタリアンレストランや蔵前のビストロなどで外食することも多いですね」。また地元の鮮魚店もオススメらしく、「毎年花火大会の日には、お刺身を買って、お互いの両親を招いて、花火を楽しみながら手巻き寿司パーティーをしています」。また周辺にはガラス工房が多くあるそうで、特に「年2回開催されるガラス市は要チェックです」と語ります。

普段の買い物は、「大型スーパーが近いので、不便さを感じることはありません。ただ、お肉や魚介、野菜など、それぞれお気に入りのお店があるので、目的に応じて使い分けるようにしています」と奥様。住み慣れた街ならではの有意義な暮らし方を実践しているようです。

アンティークで統一された、こだわりのコーディネート。

お子様が生まれる前、ドイツ赴任を経験されたお二人。赴任中ヨーロッパ各国を旅した際に購入した、お気に入りのアイテムをディスプレイするために、リビングルームの壁面を利用して飾り棚を造作しました。「実はそのために、洋室ドアのサイズも変更したんですよ」という徹底したこだわりも。間取図にたくさん書き込まれたメモからも、理想の住空間への真摯な気持ちがうかがえます。

そんなお二人が大きくこだわったのが、ダイニングやキッチンをはじめ、洗面室の収納扉、寝室のサッシュ枠に至るまで、木材によるアンティーク調に統一したこと。入居前に行われたリフォームは、「アンティークの木材を扱う専門店と、リフォームを手掛ける施工会社の双方に、思い描いたデザインを相談し、お互いに協力していただくようお願いをしました」とのこと。近所ということもあり、リフォーム中は何度も顔を出して完成を心待ちにしていたそうです。

中でも一番のアレンジとなったのが、キッチンからダイニングにかけて。キッチンの収納扉をアンティーク調の木材に、食器棚の天板をタイル貼りに変更し、味のあるレトロな雰囲気。さらにキッチンの対面カウンターも、アンティークな風合いの色調に合わせた天板を新調。その天板の奥行を拡張して、ダイニング側の白いレンガ調エコカラットを施した壁面までひと繋ぎにしました。こうした工夫がキッチンとダイニングの一体感を演出しています。

奥行を広げた天板の下には、新たに収納スペースを設置。この収納扉には、他の場所と色合いが異なる木材を採用して、色調にメリハリをつけています。ダイニングの中央に据えられた、味わい深い木材のダイニングテーブルとチェアも注目のポイント。キッチンとダイニングを一つのアンティーク空間として引き立たせる、重要な存在感を放っています。

二人の人生の軌跡と想い出が詰まった部屋に憩う。

隅々までアンティーク調で統一された、こだわりのインテリア。実は、その基調となっている色合いがありました。「以前から使用しているお気に入りのアンティークの食器棚があるのですが、実は今回のコーディネートは、すべてこのアンティークの食器棚の色調が基本となっています」と奥様は語ります。ご夫婦の想い出にもなっている家具をベースとすることで、購入時のスタンダードなお部屋が、いつまでも慈しむことのできる、どこか懐かしい場所へと変貌を遂げました。

そんな理想的な空間に光を添えるのが、ガラス製の繊細なデザインが施されたリビング照明。ガラス細工の好きな奥様が、大阪までガラス工芸作家の作品を買い付けに行った思い出の一品とのこと。愛着のある照明が、毎日の家族の暮らしを、明るく温かく照らし続けることでしょう。

晴れた日には、屋上から東京スカイツリーを望む。

思い出がたっぷり込められたこだわりのコーディネートによって完成した、理想の住まい。とても居心地が良く、今までにも増して、充実した日々を過ごされているそうです。そんなお二人が最も心やすらぐひとときは、お子さんが寝静まった夜に「のんびりと雑誌を眺めながらお茶をする時間」とのこと。空間としての心地よさが、何気ない瞬間により深いやすらぎをもたらしてくれているようです。自宅の居心地の良さが高まったことで、「土日に外食することも少なくなりました」と、奥様が料理の腕を奮う機会がますます増え、家族で温かな家庭料理に舌鼓を打っているそうです。

お部屋の居心地を絶賛しながらも、「屋上のスカイテラスも私のお気に入りなんです」とご主人。エレベーター直通で気軽に足を運べる広々とした屋上は、浅草から東京スカイツリー方面も一望できるほど見晴らしが良く、庭園やベンチもあるので「子どもと一緒に過ごすのにも最適」とのこと。毎年この屋上から、花火大会を楽しめるのも魅力的だと語っていました。

理想を叶えた住まいで、いつまでも温かく家族の絆を深めること。

新居を理想のお部屋へとアレンジしたSさんご夫婦。こだわりを注いだ空間は、注いだ分の愛着だけでなく、お二人がこれまで大切にしてきた思い出としての愛着もあふれていました。「これからも慣れ親しんだ街のこの温かな空間で、子どもの成長を温かく見守ることが、家族にとって何よりの幸せですね。いつか子どもが大きくなったとき、この部屋に込められた二人の思い出を語り聞かせてあげたいと思います」と満面に笑みをたたえて語ってくれました。

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