不動産経済コラム

不動産経済コラム

主に「不動産」と「経済」の2つのテーマにフォーカスし、最新情報をわかりやすくお伝えします。

Vol.12

マンションvs一戸建て
コストを徹底比較

2021.2.25

  • フリーランス&ライター

    井村 幸治 いむら こうじ

フリーランスエディター&ライター。1964年、和歌山県生まれ。リクルート(現リクルート・ホールディングス)にて不動産、ブライダル領域の編集に長年にわたって携わる。その後フリーランスとして住宅、都市開発、メディカル、ブライダルなど様々な分野で取材執筆活動を行う。東京⇒名古屋⇒大阪の転居を2回ずつ経験したことで、各都市の住宅事情にも精通。日本各地への取材、旅行経験も豊富。現在は大阪府吹田市「千里ニュータウン」在住。

マイホームを検討する際にマンションを選ぶか、それとも一戸建てか? この選択は永遠のテーマでもありますが、新型コロナウイルスの感染拡大は、その選択にも影響を与えています。ニューノーマル時代の住まい選び、「マンションvs一戸建て」について、コスト面から比較検証しましょう。

1)マンション&一戸建て それぞれの魅力を調査!

マンションvs一戸建て、メリット&デメリットを比較!

まず、一般的に知られているマンションと一戸建ての特徴、それぞれの違いを整理しておきましょう。「集合住宅」とも呼ばれるマンションは、多数の住居を集めることで土地を効率的に利用することが可能です。そのため、都市部や駅周辺など利便性および土地価格が高いエリアに適した住居形態といえます。一戸建ては間取りプランやペット飼育などの自由度が高くなりますが、利便性の高い場所では土地価格が高額となるため、立地条件は郊外部が中心となります。予算も含め、それぞれのメリットデメリットを把握したうえで、比較検討することが必要です。

マンションvs 一戸建て ポイント比較

コロナの影響により変化する住宅志向

昨年来の新型コロナウイルス感染拡大はマンションvs一戸建ての比較軸にも影響を及ぼしています。緊急事態宣言などによりテレワーク、在宅ワークが常態化した結果、通勤利便性を重視して居住コストの高い都市部に暮らす必要性が見直されています。郊外部や駅からの距離があっても環境の良い場所に暮らしたい…、ワークスペースを確保しやすい一戸建てがいい…といったニーズも増えているようです。

suumoの「第2回コロナ禍を受けた『住宅購入・建築検討者』調査」によると、2019年12月の調査よりも2020年5月時点では一戸建て派が7%増加する動きをみせていました。その後9月時点ではマンション派が盛り返し、微増する動きを示しています。

都市近郊の駅からも近い場所でマンションを選ぶか、それとも郊外や駅から離れた場所で一戸建てを選ぶか。コロナ以前とは、比較検討する視点も違ってきている、選択肢もひろがってきていると考えることができます。

「第2回 コロナ禍を受けた『住宅購入・建築検討者』調査/SUUMO調べ」

「第2回 コロナ禍を受けた『住宅購入・建築検討者』調査/SUUMO調べ」