不動産経済コラム

不動産経済コラム

主に「不動産」と「経済」の2つのテーマにフォーカスし、最新情報をわかりやすくお伝えします。

Vol.01

ずっと賃貸住宅に住み続けますか?
将来計画を見据えた住宅計画は?
賃貸と購入 徹底比較

2014.8.

<2> 物件価格4,000万円のマンションを
「借りた場合」と「買った場合」との比較

ここでは、同じ4000万円の新築マンションを「借りた場合」と「買った場合」をシミュレーションして比べてみます。

シミュレーションの条件

Ⅰ 35年間での総支出額の比較

最初に、「借りた場合」と「買った場合」の①初期費用(最初にかかるお金)、②毎月の支出、③35年間の総額を比較してみましょう。

Ⅰ-①「借りた場合」と「買った場合」の初期費用は?

初期費用

初期費用を比べた場合は、「借りた場合」の方が少なくなっています。
「買った場合」は、物件価格の10%程度の頭金や諸費用等がかかりますので、借りた場合と比べて金額も大きくなっています。

Ⅰ-②「借りた場合」と「買った場合」の毎月の支出は?(当初35年間)

毎月の支出

Ⅰ-③「借りた場合」と「買った場合」の35年間の支払い総額※2は?

支払い総額

毎月の支出を比べてみると、毎月のローン返済額は9万8,301円(管理費+修繕積立金20,000円)、家賃は13万3,000円と、一見購入した場合の方が安そうです。しかし35年間の合計を比べてみると、購入した場合は約5,953万円となり、借りた場合は約5,937万円と、ほぼ同じくらいになりました。
この例では、ローン返済と家賃を比べた場合、35年間の総額にするとこの例ではそれほど差がないようです。

※2:総額の内訳