不動産経済コラム

暮らしタイムズ

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Vol.07

新築マンションの内覧会、ここだけは要チェック!

2016.09.

不動産コラム二スト

渋谷 宏行

不動産会社を退職後、不動産コンサルティング業として独立。マーケティング業務、執筆、メディア企画を中心に活動中。多数の建設会社・不動産会社の企画開発に携わっている。これまでの豊富な経験と知識を生かしながら、現在も最新のノウハウを集め続けている。

内覧会とは、完成前にマンションを購入された方が、完成後初めてご自身が購入した住戸の仕上がりを確かめることができるイベントです。まもなく始まる新生活を実感できるとても楽しいイベントですが、「どこをどの様に確認すればいいのか分からない」といった声をよく耳にします。そこで今回は、内覧会に参加する際のポイントをご紹介します。

当日持って行きたいもの

■ 図面集

間取りやコンセントの位置などに間違いがないかを確認するため

■ メジャー

家具などを購入するにあたり、設置予定場所の採寸をするため

■ 水平器

床や壁などの水平垂直精度を確認するため

Point 1
図面通りに施工されているか

内覧会でまず行うことは、図面通りに仕上がっているかの確認です。柱や梁、照明やコンセント、エアコンの室外機置場などの位置を確認しましょう。

Point 2
内装仕上げを確認する

壁紙は、継ぎ目を確認してください。時間が経つと継ぎ目はより広がる可能性があります。湿気がたまりやすいキッチンや洗面室などは継ぎ目が広がりやすいので念入りに確認しましょう。
フローリングは、キズやへこみを確認してください。また、壁紙とフローリングの間に「巾木(はばき)」という高さ5cm程の板がありますが、壁紙と巾木の間に隙間がないかも確認してください。

Point 3
施工精度を確認する

床や壁の水平垂直精度を確認しましょう。
ホームセンターなどで入手できる水平器(1,000~1,500円程度)を床や壁に当てることで、確認することができます。

Point 4
開けられるところをくまなく確認する

ドアや収納の扉は滑らかに開閉するか、ガタツキはないかをくまなく確認してください。他にも、ユニットバスの天井裏やキッチンの床下収納など開けられるところは全て開けて確認することをオススメします。

Point 5
設備機器は実際に動かして確認する

インターホンや浴室乾燥機などの設備機器の取り扱いを施工会社に説明してもらいましょう。その際、機器の操作を自分でもやってみましょう。

Point 6
納得するまでしっかり確認しよう

時間を気にして納得するまで確認できなかったり、遠慮して言いたいことが言えなかったりすると、後から気になってしまいます。施工会社・販売会社は時間にゆとりをもって対応していますので、わからない箇所はしっかりと説明を受け、ご自身が納得するまで確認しましょう。

まとめ

内覧会はマンションを購入した方にとって大切なイベントです。購入者が嬉ぶ顔を見たくない販売会社や、最初から仕上がりを悪くしたい施工会社はありません。指摘事項が見つかった場合は、販売会社や施工会社とよく相談し、しっかりと直してもらってください。大切なイベントに自分らしく楽しみながら参加しましょう。

2016年9月掲載
※掲載の写真は全てImage photoです。