不動産経済コラム

暮らしタイムズ

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Vol.16

クロゼットを使いこなそう!
賢くスッキリ見える収納アイデア5つ

2021.4.21

片付け収納専門インテリアコーディネーター
北欧ライフスタイル研究家

新倉 暁子

片付けは美しく見せるテクニックが大切なのではなく、どんな暮らしがしたいのか自分の思考を整理することが重要だと考える。住空間だけでなく暮らし全般を整えることの大切さを提案。幸福度の高い北欧ライフスタイルからヒントを学ぶべく研究発信も行う。自称「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け収納サポート、北欧オンラインツアーなど多岐にわたって活動。

収納イメージフォト

クロゼットは本来洋服を収納する専用の場所です。しかし、限られた住空間で暮らす私たちは、洋服以外のアイテムをクロゼットに収める必要があるかもしれません。クロゼットを有効活用し、部屋をスッキリ見せるアイデアをお伝えします。

アクセサリー小物の収納

お気に入りのピアスが片方ない、ネックレスが絡まってスムーズにつけられない・・・このような経験はありませんか?
細かなアクセサリーは沈み込まないよう収納も工夫が必要です。ジュエリーボックスを用意できなくても、空き箱やココット容器、製氷皿などで代用ができます。浅い引き出しやトレーにこれらを並べてクロゼットに収納すれば小物も俯瞰でき管理しやすくなります。


また、ネックレスは平置収納よりフックなどにかける収納が適しています。絡まないだけでなく壁面の有効利用にもなります。サングラスやブレスレットなどをたくさんお持ちの方も、クロゼットのハンガースペースや、扉の内側のスペースをハンギング収納で賢く使うのはいかがでしょう。


薄手の洋服が引き出しの中でぐちゃっとなる問題

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薄手の洋服は丁寧に畳んでも引き出しの中で崩れて、どこにあったかわからなくなってしまうことがありませんか?そんな時は先ず引き出しの深さを考えましょう。薄手の洋服には浅い引き出しが適しています。浅い引き出しがない場合、引き出しに収納用品を入れ、沈み込まないよう枠を作ってください。1アイテム1スペース収納にすると、同色アイテムがたくさんあっても区別しやすいです。


畳む作業が手間ならば、ハンガーを使う収納にするのも良いでしょう。 頂きものの不揃いなハンガーはやめ、ノンスリップ加工のハンガーを購入しましょう。ハンガーが揃うことで肩の位置が一定になり、美しく見えるだけでなく、機能面でもストレスフリーになります。


一度着た洋服はどうすればよいの?

一度着用しただけで洗わない洋服もあると思います。
適当に放置して洋服が山積みになるのも見栄えが悪いですし、畳んで引き出しに戻すのも考えものです。対策として一時置きスペースを作りましょう。例えば、大きなバスケットを用意して洋服の一時置きスペースにする、もしくは簡易掛けスペースを作って洋服の休憩場所を決めてしまいましょう。ラダータイプのハンガーラックは省スペースで手軽に導入しやすいです。時間に余裕がある時にまとめておしゃれ着洗いをするなど、ルーティンを決めてしまえば、洋服のメンテナンスも負荷なくできます。


押入れがない!予備の布団は発想の転換で

これは現代住宅にありがちな悩みです。かつて和室はどこの住まいにもありました。生活様式が洋式に変化し、和室と共に奥行きが深い押入れも少なくなってしまいました。
押入れがなく、予備の布団を収納できないなら、布団を立たせてみましょう。布団収納袋などの専用ケースに入れることで、型崩れと埃から守ることもできます。クロゼットの奥に立てかけて収納すればデッドスペースを活かせます。そのスペースも確保できない場合は、使用頻度と管理の手間を考え、滅多に使わない予備の布団はレンタル布団に切り替えるのも方法の一つです。


かさばる旅行バックやスーツケースは空っぽで収納しません

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使用頻度が低いにも関わらず、クロゼット内でスペースを取りがちなのがスーツケースです。スーツケースは中を空洞にして保管するのではなく、そのスペースを活用しましょう。衣替え用のスペースとして、シーズンオフの服や布団をしまっておく事もいいですが、防災対策用に活用するのもおすすめです。


災害時に地域によっては避難先の受け入れが困難となる場合もあります。その場合、備蓄用の防災対策をスーツケースの中に準備し収納すれば有事の際にも慌てません。


また、スーツケースの中に衣類などを収納すると旅行の度に中身を出さなくてはいけません。面倒と考えるより、防災備蓄を見直す機会だと捉えるのはどうでしょう。我が家では防災用品見直しのタイミングは年2回としています。個々の旅行頻度にもよりますが、見直し回数と旅の頻度は案外合うのではないでしょうか。

最後に

活動的になるこの季節、ぜひ自分の身の回りから整理整頓してはいかがでしょう。クロゼットからお気に入りのアイテムをスマートに取り出し、気持ちよく出かけられると良いですね。

2021年4月掲載
※掲載の写真は全てImage photoです。