不動産経済コラム

暮らしタイムズ

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Vol.17

部屋を広々見せる
インテリアテクニックのヒント Vol.1

2021.6.30

片付け収納専門インテリアコーディネーター
北欧ライフスタイル研究家

新倉 暁子

片付けは美しく見せるテクニックが大切なのではなく、どんな暮らしがしたいのか自分の思考を整理することが重要だと考える。住空間だけでなく暮らし全般を整えることの大切さを提案。幸福度の高い北欧ライフスタイルからヒントを学ぶべく研究発信も行う。自称「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け収納サポート、北欧オンラインツアーなど多岐にわたって活動。

収納イメージフォト

断捨離すれば心地よく暮らせるのだろうか?大好きなモノに囲まれながらスッキリ暮らすことはできないのだろうか?
今回は、インテリアテクニックを駆使し、部屋を広く見せるアイデアを2本立てでご紹介します。前半はインテリアの基本的な考え方と家具について、後半ではインテリアコーディネートを中心にお伝えします。

広い面積をオープンにしよう

私たちは、床などの平面が見えるほど視覚的に広がりを感じます。家具を厳選するのも重要ですが、日々の暮らしでできることは床にモノを直置きしないことです。帰宅後バックなどを床に置きがちですが、バスケットなどでモノの位置を決めておくと散らばった印象を防げます。


また、ダイニングテーブルも同様に、モノを沢山置いてしまわぬよう気をつけて平面が見える状態を保ちましょう。


リビングドアから窓を見た際に、1本線が通ったように見えるとベストです。具体的には、窓までの視線が遮られないように、1本線上には家具やモノを置かない配置ができると良いです。これはどんな間取りでも当てはまるテクニックです。ぜひご自身のお部屋もチェックしてみてください。


広く見せる家具選びの秘訣とは

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狭い空間を広く見せるテクニックには家具選びも重要です。背丈がある家具より低めの家具を選べば圧迫感を防ぎ部屋の広さを感じることができます。ソファーも座位置が低いものや背もたれが低いものを選べば圧迫感を軽減できます。


また本棚は背板のないタイプを選ぶと抜け感が生まれます。同じ収納量でもこれらの知識を知っていると部屋の印象が違って見えます。


コンパクトタイプの住まいですとリビングの隣にウォールドア(引き戸)で仕切られた部屋があることが多いです。隣の部屋も背の低い家具を意識して取り入れましょう。仕切りを開放して部屋のインテリアイメージを統一させて1つの部屋として捉えると良いです。


部屋のドアを開っ放しにすることで視覚が開放されます。見える場所を整える必要はありますが、テクニックいらずで簡単です。コンパクトマンション住まいの我が家も一年中全てのドアを開けて暮らしています。


鏡の魔法を取り入れる

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田の字型の間取りの例イメージフォト

大胆に大きな鏡を部屋に設置してみるのはいかがでしょう。鏡を置くだけで視覚的に奥行きが生まれます。また、窓の近くに設置すれば光を取り込み明るさも倍増します。観葉植物などのグリーンを鏡に映せばいやしの空間をつくることもできます。


一例として、マンションでよく用いられる田の字型の間取りは玄関が狭く見えがちです。そこで、玄関に大きな鏡を設置して空間に奥行きを出してはいかがでしょうか。お出かけの際の身支度にも最適です。


便利アイテムの鏡ですが一つだけ注意することがあります。それは雑多なものが映ると、空間もより狭く見えてしまうことです。ここの点に気をつければ、空間を広く見せる魔法の鏡を取り入れてみても良いでしょう。


基本的なことですが知っているとインテリアコーディネートをする時に役立ちます。

次回は、2021年8月上旬頃、インテリアに関するカラーコーディネートについて、技術的な側面から空間を広く見せるテクニックを掲載予定です。

2021年6月掲載
※掲載の写真は全てImage photoです。