不動産経済コラム

暮らしタイムズ

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Vol.11

キャッシュレス化で生活はどう変わる?

2018.08.31

ライフプランコラムニスト

橋石 一郎

私立中学校でカウンセラーとして勤務後、外資系金融機関に転職し個人向けのファイナンスプランや金融商品の営業職を歴任。異色の経歴を持つ。現在はフリーランスコラムニストとして活躍中。これまでの豊富な経験と知識を生かした幅広いジャンルのコラムの執筆を行う。特に、時事ネタにフォーカスした執筆を得意とする。

最近耳にすることが多くなってきた「キャッシュレス」。消費税10%引き上げに伴う景気対策として、キャッシュレス決済を行った際にポイント還元されることが検討されるなど、2019年はますます「キャッシュレス」が話題となりそうです。

キャッシュレス決済が一気に浸透する?

みなさんは現在どのようなキャッシュレス決済を使っていますか?クレジットカードやプリペイドカード、交通系の電子マネーに加えて、急速に普及が進みつつあるのがQRコードやスマホを使った決済サービスです。

QRコードやスマホを使った決済サービスは中国など、海外では普及が進んでいますが、現金信仰が強く残る日本は大きく遅れているのが現状です。そんな中、2018年の年末に登場した「PayPay(ペイペイ)」の「100億円あげちゃうキャンペーン」はニュースなどでも大々的に取り上げられ、話題となりました。

キャッシュレス決済のサービス事業者は「PayPay」のほかにも、「LINE pay」や「Origami Pay」、「PayPal」など他事業社もしのぎを削っており、利用者獲得競争が激化すれば、キャッシュレス決済の普及が一気に進む可能性があります。

キャッシュレス決済の普及によって生活はどう変わる?

キャッシュレス決済の普及によって、生活はどのように変化するのでしょうか。

私たちの生活の中で大きく変わることは迅速な会計が可能になることです。スーパーやコンビニなどでお釣りを細かくしないため、計算しながら小銭を出す方もいらっしゃるかと思いますが、時間がかかってしまいがちです。これはレジ会計の行列にもつながりやすく、「ちょっとした買い物のつもりが意外と時間がかかってしまった」といった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?キャッシュレス決済が普及すれば、こういったことが少なくなり、スムーズな会計・買い物が可能となるでしょう。

また、キャッシュレス決済が普及すると、銀行やATMなどで現金を下ろす必要がなくなるので営業時間外やATMのメンテナンスなどの現金を下すことができないようなタイミングで困ることも少なくなりそうです。

他にも、小銭などの現金で財布が厚く、重くなってしまうことや財布内にレシートがたまりすぎてしまうことも解消されそうです。

政府は2025年までにキャッシュレス決済の比率を40%に引き上げる目標を掲げており、将来的には比率を80%まで上げることを目指しています。次々とキャッシュレス化に向けた取り組みを始める2019年は、「キャッシュレス元年」とも呼べるような、キャッシュレス化の波が大きく動く年になっていくでしょう。この新しいムーブメントに乗り遅れないように、社会の情勢をチェックしていきましょう。

2019年1月掲載
※掲載の写真は全てImage photoです。